循環と再生

命・魂をあの世へ送る貝塚

竪穴住居と湧水の遺構が復元された縄文の丘・史跡北黄金貝塚公園

北海道式石冠とシカとクジラの骨でつくられた儀式用のスプーン

伊達市北黄金貝塚は、縄文時代の人々が食べた貝殻や動物の骨、使わなくなった土器や石器などが長年にわたって積み上げられた場所です。

現代で言うと「ゴミ捨て場」のように見えますが、この貝塚には、亡くなった人も埋葬されていました。また、近くにある泉の底からは大量の擦り石(別称「北海道式石冠」)が発見されました。縄文人はいろいろなモノにも人や生き物と同じく命や魂が宿っていると考えていたようであり、モノが役目を終えたとき、その働きに感謝しながらあの世へ送り、やがて再びこの世に戻ってくることを祈っていたのだと考えられます。つまり貝塚や泉は、命や魂をあの世へ送るときの儀式の場であったと考えられます。

白いところが丘の上に復元された貝塚

ストーンサークル

駒ヶ岳とストーンサークル

森町鷲ノ木遺跡の環状列石は、約4千年前の縄文人が丘の上にたくさんの重い石を運び上げ、径37メートルの円環状に並べたものです。中央に石を敷き詰めた小さなサークルがあり、外周には石が2列に並べられています。

遺跡の南東には活火山の駒ヶ岳がそびえています。17世紀の噴火で山頂が吹き飛んでしまいましたが、縄文時代には富士山型(成層火山)の美しい姿であったと推測されます。遺跡から見ると立冬の頃には駒ヶ岳の山陰から太陽が昇ることから、太陽に象徴される生命の循環・再生の儀礼が行われていた場所であったと考えられています。

丘の上に重い石が並べられたストーンサークル