対談・北の縄文
藤宮峯子さんと大島直行さん、お二人の対談を5回に分けて連載いたします。
ガンについて
(大島)
東京都老人研究所の鈴木隆雄先生は、札医大出身で卒業後医者にならずに人類学者になった最初の方で、ガンや、彼が得意とする結核が何時から日本列島に起こったかということを、骨から研究をして、20年間かけて日本の古病理学をまとめました。
(藤宮)
ガンが縄文人にあったかどうかですが、ガンは人間の寿命が延びたことで細胞に異常が起こって発症する病気です。ガン細胞が出来てそれが成長するまでに時間がかかるわけですから、寿命が40歳から50歳で終わってしまう人たちは基本的にはガンは極めて少ないと思います。ただし、子供でも起こるガン、特に骨肉腫は古代でもあったと思います。骨に起こるガンは、古人骨の中を見れば分かると思います。
(大島)
鈴木先生の研究によればガンは縄文時代からあったことが分かっています。しかし、あくまでも骨でしか分からないので、骨に発症しない胃ガンとか肺ガンについて縄文時代の人たちがどうだったのかは分からないわけですね。
(藤宮)
骨だけを見てその疾患部を予想するのはかなり無理があると思います。




