投稿者:(財)北海道埋蔵文化財センター 常務理事 畑 宏明
1ヶ月前になりますが、今年の連続講座は9月11日の松村博文先生(札幌医科大学)のお話で無事に3回の予定を終了しました。春の大震災の影響もあり、今年の開催の行方はまったく予断を許さない状況でしたが、さまざまな困難を乗り越えて無事に終えることができました。まずはこのことを、講座にお出ましいただいた方々や事務局の皆さんとともに喜びたいと思います。
今回の松村先生の講演は、昨年につづき東南アジアを舞台とする壮大なスケールのお話でした。それは副題に「アジアにおける農耕民の大移動」とあるように、「大移動」がテーマです。いつもながら松村先生のお話には、ワクワクさせられました。
結論を先にいうと、新石器時代後半~初期金属器時代すなわち3,800~2,000年前に中国南部から農耕のセットを携えて大移動した人びとがオーストロアジア語族やオーストロネシア語族になったのではないかというものです。3000年前の日本列島への稲作や弥生人の渡来もこれと関連しそうであるが、日本列島へは北方アジア人的特徴をもつ集団の移動を伴ったとのことである。




